(5) 読書『精神科は今日もやりたい放題』早期介入の罠

引き続き『精神科は今日もやりたい放題』の話。

早期介入とは「精神病や精神的に問題のある人を早く見つけ、早く精神病院に連れていき、早く薬を飲ませて安定させる」「早く福祉施設に入れて障害者として作業所などで働かせる」といったコンセプトである。

一見すると納得する内容だが、要するに早く金儲けをするのが目的である。まず金儲けの対象を見つけて薬を飲ませることで長期患者をつくり、精神障害者のレッテルを貼り、それを福祉施設に入れることでマージンと利益を得ることが目的というわけだ。

もちろん病院や福祉施設が悪いと言っているのではない。早期介入の本質は必ずしも病気で苦しんでいる人の治療とは言えずレッテル貼りを加速化させ、薬を飲ませるべきではない人、病気であると判断すべきではない人、福祉が不要な人を障害者に仕立て上げたといっても過言ではないのだ。

厚生労働省「保健・衛生業務報告書」を見たところ精神障害者保健福祉手帳の交付数は1997年の97172から2009年には544314に膨れ上がっている。ほぼ6倍である。さて果たしてこの50万人の精神障害者のうちどれだけの人が適切に診断されたのだろうか？

(4)読書 『精神科は今日も、やりたい放題』凄いぞ。

内海聡さんの『精神科は今日も、やりたい放題』は凄い本。「精神科に行けば精神状態がよくなる」がどれほどの間違いなのか。一発で理解できる本である。

驚きを隠せなかった部分はいくつかあるが「精神薬が安全なものではない」という箇所の説明をしておきたい。「精神薬」と「麻薬・覚せい剤」はほぼ効果が同じである。

【精神薬】

・抗うつ薬はセロトニンの取り込みを阻害する

・抗精神病薬はドーパミンの活動を抑える

・抗不安薬はベンゾ結合部に作用し、ノルアドレナリンやドーパミンを抑制する

【麻薬・覚せい剤】

・MDMAはセロトニンの再取り込みを阻害する

・LSDは脳内のセロトニンシステムに働きかける

・覚せい剤はドーパミンを放出し取り込みを阻害する

・コカインはセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリントランスポーターを阻害する。

【結論】

要するにそこまで変わらない。合法か違法かという違いだけである。

(3)人生の苦

人生は苦悩に満ちている。解放されるとその苦悩から逃れられると思うが、実際は苦悩に縛られ続けている。人生は四苦八苦である。

①生：人生は思い通りの環境に生まれてくることはできない。

②老：必ず老いる。

③病：病の苦しみは避けられない。治せないかもしれない。

④死：死を避けることは不可能。

⑤愛別離苦：愛する人と別れることは思い通りにならない。

⑥怨憎会苦：恨みや憎しみを感じる人と出会うことは思い通りにならない。

⑦求不得苦：求めても得ることができないことは思い通りにならない。

⑧五蘊盛苦：身も心も思い通りにならない。

結論：どう足掻いても思い通りにならない。思い通りにならない環境で生きるしかない。以上。

(2)ダンスラテン音楽

古本屋でダンス用のラテン音楽を発見。

ジャイヴ/ジルバ、チャチャチャ/マンボ、サンバ、ルンバ、キューバン・ルンバの５CDで1500円でした。これは買いである。

さっそく次項で音楽の感想を書いていきます。

(1)如何に私は不完全なのか？

さて、私は毎日不完全な生活をおくっております。

私は現在31歳である。31年間なんとか生きてきたが、取り立てて誇れるものはない。１つの分野で秀でているものはないし、他分野に跨って唸りを上げるようなバイタリティもない。はっきり言ってただ生きてきただけであって、残りはただ死ぬだけである。

しかしまあ人間など皆そんなものかとも思うので悲しくはならないのだ。